横山工藝 製版事業部

よくある質問 2026.03.04

細いデザインには高メッシュが正解?100メッシュと120メッシュの選び方|シルクスクリーン製版

シルクスクリーン製版でよくあるご相談が「メッシュの選び方」です。

シルクスクリーン印刷では、メッシュ数(網目の細かさ)が
印刷の仕上がりやインクの通り方に大きく影響します。

・100メッシュと120メッシュの違いは何か。
・細かいデザインにはどちらが適しているのか。

今回は実際のお客様からのご質問をもとにご紹介します。


<お問い合わせ内容>
「デザインが細かいので、120メッシュの方がよいでしょうか?以前は100メッシュで製版しました」

■印刷条件
• 布への印刷
• 柄の一部に細い線のデザインがある

一般的には、「線が細かい=高メッシュが良い」と思われがちです。
実際の製版・印刷では、仕上がりがきれいで印刷工程がスムーズに進むことを考えて、
印刷条件とデザイン全体を見て判断しています。



100メッシュと120メッシュの違い



●メッシュとは
メッシュとは、シルクスクリーン版の「網目の細かさ」を表す数値です。
1インチあたりの糸の本数を表しており、数字が大きいほど網目が細かくなります。

• 100メッシュ:目がやや粗く、インクの通りがよい
• 120メッシュ:目が細かく、明朝体など細文字の表現に向いている

ただし、版を通過するインク量(インク転移量)は少なくなるので
ベタ面積が多いデザインでは注意が必要です。



データチェックから見えたこと

今回の柄(サンプル画像参照)には、一部に非常に細かい表現(約0.18mm以下の線幅)が含まれています。
0.18mm程度の線幅は、100メッシュから120メッシュに変更しても、
劇的な差が出る線幅ではありません。

そのため今回は、柄全体のまとまりと印刷の安定性を重視し、
100メッシュのほうがバランス良く仕上がると考えました。



100メッシュを選んだ理由


100メッシュを選んだ理由は大きく3つ。
① 細い線とベタの両方を表現しやすい
② インクの通りがよくムラが出にくい
③ 目詰まりが起こりにくく、印刷工程がスムーズ

今回の柄の場合、細い線はあくまで柄の一部です。
文字やベタ部分に十分な太さがあること、そして、
お客様の印刷工程の効率を考慮し、100メッシュをおすすめしました。



布印刷ならではの注意点


布(Tシャツなど)への印刷では、次の要素が仕上がりに影響します。
• インクのにじみ
• 印圧による線太り

版の段階で極限まで細く作り込んでも、
最終仕上がりはやや太く見える可能性があります。


横山工藝では、線の細さだけでなく

①柄全体のバランス
②インクの通り
③印刷工程の安定性

を総合的に見てメッシュを判断しています。



まとめ


メッシュ数は、細いデザインだからといって、必ずしも高メッシュが最適とは限りません。

• デザインのどの部分を重視するか
• 印刷素材
• 印刷工程の効率性

これらを総合的に見て、仕上がりと作業性のバランスが最も良いメッシュを選定することが大切です。
今回のように、全体のバランスを見た結果、100メッシュの方が良いケースもあります。


「どのメッシュを選んだらいいか分からない」そんな方もご安心ください。
データ確認のうえ、私たちがデザインと印刷条件に合わせた最適なメッシュをご提案いたします。
お気軽にご相談くださいね。


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