【シルク製版】スクリーン版の色分け(2)

DTP以前のアナログ作業…

DTP以前は、ポジフィルムにオペークを塗ったり、マスクフィルムを切り貼りしていました。その他に当社にはモディファイヤーって呼んでいた機器があって、それでカブセの作業をしていた覚えがあります。構造はジアゾフィルムのコピー機ですが、メタルハライドランプ直下の焼き付ける台が円を描くようにゆっくり動きます。この円運動の揺れが、感光ブレとなり塗り足しになるという仕組み。微妙なアナログ感。。。写真等資料があったら当ブログにでも載せておきます。

現在はPCで…

原稿形態は98%以上はイラストレーターかPSDやJPEG、TIFF等のデータです。データの中身を覗いてみると、すでに各色がレイヤー分けされオーバープリントで作成されている版下データもございますが、大抵はプレビュー(見た目)でOKのデータですので、各色の版分け処理は当社で行っております。具体的作業は「線の設定」やパス→パスのオフセット」、「パスファインダ→トラップ」で重ね部分を作成。それぞれ、データの”造り”によって使い分けしております。

重なりの度合い

カブセによってインキ層の重なりや重色による輪郭がでるので、品質的には極力少ないほうがよいです。しかし生産効率やロス率を勘案しなくてはいけません。ではどのくらい重ねるか?それは被印刷物(プラスティック製品・布製品等々)やインキ、デザイン、刷り手によりマチマチです。インキのにじみを入れて抜き合わせ(カブセ0)の場合もありますし全部ノセてしまう場合もありますので、これ!という数値を製版屋からは、はっきりということができませんが…全般的な数値では0.2ミリ~0.4ミリくらいが多いです。

<了>

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