箱に印刷をする場合、印刷する面が版よりも広ければそのまま箱の面に版を置いて印刷できます。しかし箱の面が版より小さい場合は、専用の印刷機を使用するか、高さを調整する治具を作らないと印刷は難しくなります。
厚物用の手刷り印刷機
私の使用している印刷機は正式名称風に言うと「厚物用煽り式版くわえ」で、上部左右のハンドルを回すことで版の高さを調整出来るようになっております(写真1)
上は高さ10センチまで。
↓30センチまで
(例)高さ38ミリの木っ端に印刷する場合
木っ端にロゴを印刷する
木っ端と版のクリアランス(間隔)は印刷条件によって変わりますが、おおよそ1ミリ~4ミリくらいなので版の高さは40ミリ~42ミリ。印刷機の上部のハンドルを回して上げます。印刷機のくわえの反対側は高さが調整できるスクリーンホルダをつけてくわえ側と同じ高さを合わせてセット完了です。(写真の目盛りは33ミリほどですが、印刷機の台座の高さを引いた値になっています)
といった感じで、印刷機があれば問題なく刷れますが…
一方、印刷機がない場合…
ない場合は、もっとも簡単な方法として、同じ高さのモノを2つ用意して版の台とします。
さらにプラ板などを乗せて木っ端と版のクリアランスをとります。
版を台の上に置いてセット完了です。
横から見た図です↓
付記:複数個印刷する場合
1個だけ印刷する場合は写真のように位置を決めて刷ればOKですが、複数個印刷する場合は、同じ位置に印刷できるようにする必要があります。
もっとも簡易的な方法は、3つの治具を用意します。枠が当たる高さのものであれば何でもOKです。枠下辺2箇所とどちらかの左右辺1箇所、計3箇所が同時に枠に当たることで枠の位置ズレがなくなります。
<了>