シルクスクリーン印刷の出来はメッシュ選びである程度決まってしまう…

スクリーン紗(しゃ)との意外な関係!?

スクリーン版と「ふるいにかける」の“ふるい”、枠の下に網が張ってあるという点で構造が同じです。また、ふるいの網目の単位は目(メッシュ)で表わしますが、スクリーン版の紗の目の単位も同様◯◯メッシュで表します。
製粉会社さんの子会社のスクリーン紗のメーカーさんがございます。
元々はふるいの“網”を扱っていたようです。
製粉業とシルクスクリーン、ちょっと意外な取り合わせですが、粉→ふるい→網という関係性を知ると納得できますね。

ちなみにふるいの枠は円いものが多いですが、スクリーン刷版は額縁のような四角形が一般的です。漆器のお椀の底に印刷する版は、お椀に合わせて枠は円形になってます、、、

スクリーン紗の役割

柄を形成の支持体としての紗の役割では、細かな紗の目(高メッシュ)によって細密な柄を形成できます。
紗の糸の太さ(紗厚)や目(開口率)によって、印刷のインキ転移量が変わります。従って印刷する素材や使用するインキによって、粗いメッシュから細かいメッシュを使いわけます。

スクリーン紗の種類と適性

“シルク印刷”と言われているように、シルク(絹糸)で織られた紗が使われていましたが、現在ではポリエステルが主流になっております。他にはナイロン、ステンレス製等それぞれ素材の特性を生かした用途で使われております。
インキとの相性、伸長率で各印刷条件の適性を図ります。ナイロンは他の材質と比べて弾力性があるので、曲面の印刷に適しております。しかし寸法精度を求められる印刷には不向きです。

>この項目は、こちらの記事にもう少し詳しく書いてます。

紗張り

紗(メッシュ)によって、その後の製版・印刷の出来に左右します。紗の自体の特性のほかに“紗張り”工程もまた重要な要素の一つになります。
紗張りにつきましてはまたの機会に説明させていただきたいと思います。

それではまた。

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